やぎもとラボ

会社運営での失敗と成功。その中で得た結果を出し続ける方法を。

期待通りと期待以上は全くの別物

やぎもとです。
今回は「評価とスキルと環境」というテーマで書いていこうと思います。
ちょっとした気遣いが出来る人って社内での評価も高いですよねという話です。

 

 

仕事をしていると、こんなに頑張っているのに評価されない、上司の見る目がない。なんて事を耳にする機会があるし、自分も若い時はそう思っていた時もありました。

経験年数を重ね、評価する立場になって思うのは周りの評価と自己評価は違うという事。当然といえば当然なんだけど、ここの差はしっかりと考えた方がよさそうですね。
もちろんしっかりとした正当性のある評価ができない上司という人も中にはいるので全てが本人のせいという訳ではありません。


自分の立ち位置

今の自分の実力が社内でどれくらいなのか?という部分はしっかり把握しておいた方がいいですね。
ほとんどの会社で一年目はこれ位、二年目はこれ位はやってもらいたいという様な基準はあると思います。技術系であれば力量マップ的な物ですね。

まずはそこを把握して、今の自分に求められているものは何か?そこに到達するには何が足りないのか?という事を常に意識しておく事が必要。
上司や先輩にストレートに聞いてみるというのもいいかもしれません。

評価って常に自分以外の誰かからなので、相手の期待に応える、超えるというのが評価の基準になってきます。
こんなに頑張っているのに評価されないという思いは「相手の期待を超えていない」という事になるので、責める相手は評価してくれない誰かではなく「期待に応えられなかった自分自身」です。
誰もが認める結果を残せれば、周りは認めざるを得ないですからね。


期待の超え方

どうやって期待をこえていくのか。
大きなプロジェクトを成功させるとか社内MVPに選ばれるとかではなくても、少しの気遣い、気配りで相手の期待をこえる事は十分に可能です。

例えば、おすすめの本を上司に聞いた場合、上司は色々考えて特別な一冊を
紹介してくれると思います。その数日後、上司から「勧めた本読んでみた?」と聞かれる事もあるでしょう。
その時に
①「まだ読んでません」
②「今半分ほどです」
③「読み終わりました。すごく勉強になりました」
④「面白かったので○○っていう作品も読み始めています」

上司の立場だったら多分④が一番嬉しいですよね。色々考えて勧めた本を読んでくれて且つ、違う作品にも興味を持ってくれた。「○○が好きなら△△もいいぞ」なんて会話が続きそうですね。

この場合の上司の期待度はこんな感じだと思います
①「まだ読んでません」
⇒期待していない
②「今半分ほどです」
⇒期待していない
③「読み終わりました。すごく勉強になりました」
⇒期待通り
④「面白かったので○○っていう作品も読み始めています」
⇒期待以上

期待を超えるというのは相手が「何を望んでいるか」を考え、それを提供する事。この時の上司が求めている事は「本を読んでもらう」と「その本についての感想を聞きたい」の二つ。

③は「読み終わりました(本を読んだ)すごく勉強になりました(感想)」になるので期待通り
④は「面白かったので(読んだ+感想)○○っていう作品も読み始めています(期待以上の感想)」になる。
些細な事ですが、これがわかるだけでも仕事の評価に繋がっていきます


評価されるスキルと環境

評価というと実績やスキルなどが最初に思いつきますが、それも誰かの要求に応えるためのスキルなのでスキル単体では評価に結びつきません。
どんなに特別なスキルを持っていても発揮する環境、求めている人がいなければ何も効果がないんです
「要求」があって初めて評価に繋がっていくので、そもそも要求されていない事をやったりしていてもそれは評価されません。

自分の立ち位置、武器を確認する事と相手の要求、期待を先読みする事が重要で、逆にここをおさえる事ができれば仕事も楽しくなるかもしれません。
上司のお勧めの本~でもそうですが、何回か期待を超える事を繰り返すと、相手の中に「彼は期待以上の答えを持っている」というような印象が強くなり、すこし難易度の高い仕事が振られたりすることもあります。この時、初めて自分のスキルが発揮できる環境になるんですね。


頑張っているのに評価されないと嘆く前に、そもそも自分の「頑張っている事」は誰かの望んでいる事に繋がっているのか?という疑問を持つ事は大切です。ちょっとした「相手の期待を超える」を積み重ねていきましょう

仕事が楽しくなるきっかけになれば嬉しいです